2010/1/13

ポーランド

英GSK、ポーランドに仏生産の一部を移管

この記事の要約

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、フランスで行っている生産の一部をポーランドのポズナン工場に移管する計画だ。ポーランド経済紙『Dziennik Gazeta Prawna』が6日報じた。\ GSKポーランド […]

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、フランスで行っている生産の一部をポーランドのポズナン工場に移管する計画だ。ポーランド経済紙『Dziennik Gazeta Prawna』が6日報じた。

\

GSKポーランド子会社のトチンスキ最高経営責任者(CEO)が同紙に語ったところによると、移管対象となるのは泌尿器関連の主力商品。GSKはこの生産開始に向けて今年だけで7,000万ズロチをポズナン工場に投じ、製品は世界80カ国に輸出するとしている。雇用については触れていない。

\

GSKは1998年、ポズナン工場を取得。これ以降、計4億1,700万ズロチを投資し、同社が抱える中東欧工場の中で最も近代的な生産設備を備えるに至っているという。同工場では十二指腸潰瘍治療薬の「Pylorid」、偏頭痛治療薬の「イミグラン」と「ナラミグ」、抗てんかん薬の「ラミタクル」などを生産しており、GSKは2009年で265億ズロチとされるポーランド医薬品市場のシェア5%を占めている。

\

製薬業界にとって「良質で安価な人材が豊富」(コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング)というポーランドには、大手の生産移管が相次いでいる。09年は南東部ジェショフに工場を持つ仏サノフィ、クラクフに工場を持つイスラエルのテバ・ファーマスーティカルズが移管を発表。両社はポーランド工場に今年、1,600万ズロチ、1,000万ズロチをそれぞれ投資するとしている。(1PLN=32.5JPY)

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |