2010/1/13

ポーランド

ドイツ鉄道、ポーランド旅客事業に本格参入

この記事の要約

国営ドイツ鉄道(DB)がポーランドで旅客輸送事業に本格的に参入する。本社広報が独経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたところによると、現地子会社DB Polskaは単独で列車を運行させる事業認可をポーランド鉄道輸送当 […]

国営ドイツ鉄道(DB)がポーランドで旅客輸送事業に本格的に参入する。本社広報が独経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたところによると、現地子会社DB Polskaは単独で列車を運行させる事業認可をポーランド鉄道輸送当局(UTK)に申請。ポーランドメディアの報道によると、UTKは遅くとも今年3月に承認する見通しで、今年後半にもDBが単独で運営する列車がポーランドを走ることになりそうだ。

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DBは現在、ポーランド国鉄(PKP)の国際事業担当子会社インターシティと提携し、ベルリン~ワルシャワ間、ハンブルク~クラクフ間の2路線を共同運行。また同社とマーケティングのための合弁会社を運営する。事業認可が取得できれば、DBは単独での旅客列車運営のほか、インターシティとの提携を強化・拡大することも検討している。

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ポーランドの鉄道旅客輸送数は、向こう10年間で現状の年間3億人から5億人に増加する見込み。外国事業者の市場参入は今後加速すると予測されており、UTKに旅客輸送事業の認可を求めて提出された申請件数は30に上るという。民間コンサルティング会社の鉄道アナリスト、フルガルスキ氏は同国の潜在市場規模を40億ズロチ(約10億ユーロ)と推定する。

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なおDBの物流子会社シェンカーは、英輸送大手アリーバと合弁会社Arriva PCCを設立し、ポーランド北部のポモージェ県とクヤヴィ=ポモージェ県ですでに旅客輸送事業に参入している。

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