2010/1/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

南欧企業、セルビアで風力発電パークの建設を計画

この記事の要約

スペインとイタリアの企業がセルビアでの風力発電パーク建設を計画している。同国では認可手続きの遅れや資金面の問題があり、風力発電プロジェクはまだ1件も実現していない。独経済紙『NfA』がこのほど報じた。\ スペインの再生可 […]

スペインとイタリアの企業がセルビアでの風力発電パーク建設を計画している。同国では認可手続きの遅れや資金面の問題があり、風力発電プロジェクはまだ1件も実現していない。独経済紙『NfA』がこのほど報じた。

\

スペインの再生可能エネルギー企業Wind Alliance Groupは、セルビア北部パンチェヴォの近郊で3年以内に発電能力350MWの大型風力発電パークを建設する計画。必要な認可はすべて得ているが、総額で約4億2,000万ユーロに上る投資資金が確保できず、着工していない。

\

イタリアの風力事業者MK Fintelは昨年秋に風力発電パークの建設を申請した。パンチェヴォに近いブルシャツ近郊の3カ所に2.5~3MWのタービン52基を設置する。同業Vingtimも同じ地域で用地貸借契約を締結。24基のタービンからなる発電能力60MWの風力発電施設を建設する予定で、一部の認可をすでに取得したという。両社は数年前から同地域で風力測定などを実施してきた。

\

セルビアのエネルギー・鉱山省によると、同省はこれまでに国内で計画されている6件の風力発電プロジェクトを承認したが、自治体と環境・国土開発省からの建設認可の取得が難しく、実現に至っていないという。建設認可を取得するには最大で2年かかるといわれており、風力発電促進のネックになっている。ただ、同国の東部地域やドナウ川の北に広がるパンノニア平原、山岳地域は風力発電に適しており、潜在的な設置能力は1,300メガワット(MW)に上るといわれている。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |