2010/1/20

チェコ・スロバキア

スロバキアの12月インフレ率は0.5%

この記事の要約

スロバキア統計局が13日発表した2009年12月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比0.5%となった。過去最低となった11月の0.4%を上回ったものの、低水準で推移。景気後退による個人消費の冷え込みが背景にある。 […]

スロバキア統計局が13日発表した2009年12月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比0.5%となった。過去最低となった11月の0.4%を上回ったものの、低水準で推移。景気後退による個人消費の冷え込みが背景にある。

\

前月比では、11月のプラス0.3%からマイナス0.1%に転じた。家具およびその他家庭用品の価格が前月に比べ0.6%下がった影響が大きく、食品は同0.2%の上昇、その他商品・サービスは前月並みだった。

\

オランダ金融大手ING銀行のエコノミストであるハガラ氏は、個人消費の冷え込みが価格上昇に圧力をかけていると指摘し、「世界的な経済危機で失業者が増加しているため、小売業者は当面値上げしにくい」とみる。11月の失業率は12.4%と、過去4年半で最悪となった9月の12.45%に並ぶ水準に達している。ハガラ氏は価格低下がさらに進み、1月のインフレ率は前年同月比0.2%まで下がると見込む。外需減退もスロバキア経済に大きな負担となっており、中央銀行は2009年の国内総生産(GDP)が前年比マイナス4.8%となると予測している。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |