オーストリアの保険大手ウィーン保険グループ(VIG)はこのほど、ルーマニアの生命保険子会社Omniasig Asigurari de Viata(Omniasig Life)を仏同業アクサに売却した。取引金額は公表されていないが、13日付けの現地紙『ジアルル・フィナンチアル』によると、1,000万ユーロ弱とみられる。
\VIGの広報はOmniasig Lifeを売却した理由として、「ルーマニアの3つの生保子会社の中で最も規模が小さく、残る2社に経営資源を集中させるため」と説明した。
\Omniasig Lifeは1997年12月に営業を開始。2008年は1,080万レウの純損失を計上した。ルーマニアの生命保険市場におけるシェアは2.7%だった。VIGはルーマニアでAsirom(生保)、BCR Asigurari de Viata(生保)、Omniasig(損保)、BCR Asigurari(損保)を子会社に持つ。
\アクサはかねてからルーマニアへの進出を狙っており、08年にはAsibanとUnitaの買収を試みたがいずれも失敗。今回Omniasig Lifeを買収したことで、悲願の進出を果たすことになる。(1RON=31.6JPY)
\