2010/1/20

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア議会、10年度予算を可決

この記事の要約

ルーマニア議会は14日、2010年度予算案を賛成192、反対138の賛成多数で可決した。公務員の昇給凍結や公共投資の削減などにより、単年度財政赤字を昨年度の国内総生産(GDP)比7.3%から5.9%に抑制することを目指す […]

ルーマニア議会は14日、2010年度予算案を賛成192、反対138の賛成多数で可決した。公務員の昇給凍結や公共投資の削減などにより、単年度財政赤字を昨年度の国内総生産(GDP)比7.3%から5.9%に抑制することを目指す。予算案の成立により、昨年10月以来中断している国際通貨基金(IMF)による金融支援の再開にも道筋がついた。

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10年度予算案は、歳入を1,660億レウ、歳出を1968億レウと見込む。公務員130万人のうち10万人を削減し、ベアを見送ることや、公共投資を前年比で28%削減することなどが盛り込まれている。

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IMFは昨年3月、欧州連合(EU)などと共同でルーマニアに総額200億ユーロの金融支援を実施することを決定した。しかし、10月に同国の政治的混乱を理由に支援を凍結。10年度予算案の成立を再開の条件としていた。予算案の可決を受け、IMFは近く代表団をルーマニアに派遣し、支援再開に向けた協議を開始する方針だ。

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ボック首相は採決後に演説を行い、「危機から脱却し、経済を建て直すことが可能となった」と宣言。今年の経済見通しについては、上半期は景気後退が続くものの、下半期で回復に転じ、通年で1.3%のプラス成長を確保できるとの見通しを示した。(1RON=31.6JPY)

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