2010/1/20

ロシア

政府、経済危機対策を承認

この記事の要約

ロシア政府は12月30日、2010年度の経済危機対策を承認した。予算総額は1,950億ルーブルで、社会の安定を重視しつつ経済成長を志向する内容となっている。\ 総予算1,950億ルーブルのうち既に支出が決まっているのは1 […]

ロシア政府は12月30日、2010年度の経済危機対策を承認した。予算総額は1,950億ルーブルで、社会の安定を重視しつつ経済成長を志向する内容となっている。

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総予算1,950億ルーブルのうち既に支出が決まっているのは1,390億ルーブルで、残り560億ルーブルについては、「経済状況の変化に備えるため」(政府関係筋)として、支出先を特定していない。支出先の内訳は、オボロンプロム(ヘリコプター製造)、統一航空機製造会社(OAK)、Uralvagonzavod(戦車メーカー)の国営3社の資本金に計232億ルーブル、新車購入補助金に111億ルーブル、政府車両・道路建設機械の購入に200億ルーブル、住宅・公益インフラ整備に150億ルーブル、戦略的重要企業への支援に400億ルーブル、一つの産業や企業が地域経済の大部分を占める「モノゴロド(単一都市)」への支援が100億ルーブルとなっている。

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大手銀行HSCBのアナリスト、モロゾフ氏は経済危機対策の内容について、「支援が公共部門に偏っており、民間部門への支援が十分でない」と問題点を指摘する一方で、対策が効果を表せば今年の経済成長率は、経済発展省見通しの3.1%を上回り、3.7%に達する可能性もあると予測した。(1RUB=3.1JPY)

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