2010/2/3

総合・マクロ

PGNiG、ガスプロムと購入契約延長で合意

この記事の要約

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)は1月28日、ロシアのガスプロムと天然ガス購入契約の延長で基本合意したと発表した。契約期間を2037年まで延長するとともに、購入量も年間最大102億立方メートルに拡大する。\ P […]

ポーランド石油・ガス採掘公社(PGNiG)は1月28日、ロシアのガスプロムと天然ガス購入契約の延長で基本合意したと発表した。契約期間を2037年まで延長するとともに、購入量も年間最大102億立方メートルに拡大する。

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PGNiGはロシア・ウクライナ資本でスイスに本拠を置くガス取引仲介企業ロスウクルエネルゴ(RUE)を通じ、国内消費量の約20%に相当する中央アジア産の天然ガスを輸入していた。しかし、昨年1月に勃発したロシアとウクライナのガス紛争を機にRUEからの供給が停止したため、PGNiGは新たなガス調達先の確保を急いでいた。

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PGNiGとガスプロムは今回、ロシアのヤマル半島からポーランドを経由してドイツに入る「ヤマルパイプライン」の使用契約を45年まで延長することでも合意した。同パイプラインをめぐっては、ガスプロムが2006年から通過料を滞納していることが問題となっていたが、PGNiGが滞納分の請求を取り下げる見返りに、ガス購入代金の割引を受けることで決着したもようだ。

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ポーランド政府は温暖化対策の一環として石炭エネルギーへの依存を減らし、天然ガス発電所の建設を進めている。このため天然ガスの需要は今後一層拡大するとみられ、経済省では国内ガス消費量は15年に154億立方メートル、20年に171億立方メートルに拡大すると予測している。

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