2010/2/3

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

IMF、対ルーマニア支援を再開へ

この記事の要約

ルーマニアの首都ブカレストを訪問していた国際通貨基金(IMF)代表団のフランクス団長は1月27日、昨年11月から凍結していた同国への金融支援を再開する方針を固めたことを明らかにした。支援再開の条件としていた2010年度予 […]

ルーマニアの首都ブカレストを訪問していた国際通貨基金(IMF)代表団のフランクス団長は1月27日、昨年11月から凍結していた同国への金融支援を再開する方針を固めたことを明らかにした。支援再開の条件としていた2010年度予算が成立したことを受け、2月末にも融資を実施する。

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IMFは昨年3月、ルーマニアに対し130億ユーロの金融支援を実施することを決定した。しかし、政治的混乱を理由に11月に支援を凍結。政局の安定と10年度予算案の成立を再開の条件としていた。同国では12月23日にボック首相率いる新政権が発足し、先月14日に議会で10年度予算案が可決された。

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フランクス団長によると、2月中旬に開かれるIMF理事会で支援再開を正式決定した後、同月末から3月初めまでに23億ユーロを融資する。23億ユーロのうち半分は中央銀行の外貨準備に、残り半分は財政の補てんに充てられる。IMFでは今後も支援を継続する条件として財政規律を定めた「財政責任法」の制定や、年金制度改革などを求めており、5月初旬に融資条件についての協議を再び行う予定だ。なお、3月には昨年12月から支援を凍結していたEUも10億ユーロを融資することを決めている。

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IMFは08年の金融危機勃発以降、中東欧諸国に総額650億米ドルの支援を行っている。

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