2010/2/3

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

09年のルーマニア銀行業界利益、前年の5分の1以下に

この記事の要約

ルーマニアの銀行の純利益合計は2009年に8億レウ(1億8,900万ユーロ)となり、前年の44億レウから大幅に減少した。ルーマニア中央銀行監督局のCinteza局長が、1月24日付けの現地紙『ジアルル・フィナンチアル』と […]

ルーマニアの銀行の純利益合計は2009年に8億レウ(1億8,900万ユーロ)となり、前年の44億レウから大幅に減少した。ルーマニア中央銀行監督局のCinteza局長が、1月24日付けの現地紙『ジアルル・フィナンチアル』とのインタビューで明らかにした。

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銀行業界の純損益合計は、貸倒引当金の積み増しなどが響き、昨年1-3月期に初めて赤字に転落した。その後、会計基準の緩和などが奏効して持ち直し、09年通年では黒字を確保した。

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主要銀行の純利益は、最大手BCRが4,750万ユーロ、BRDが1億5,600万ユーロ(1-9月期)、ライフアイゼンが6,700万ユーロ、ウニクレディトTiriacが5,350万ユーロ(1-9月期)、バンカ・トランシルバニアが1,100万ユーロだった。一方、業界3位のフォルクスバンクは赤字となったもようだ。

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なお、中央銀行に提出されるデータはルーマニア会計基準を採用している。ルーマニア会計基準は不良債権の取扱いに関し国際会計基準より厳しい規準を定めており、引当金などのコストが高くなる傾向にあるという。

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