2010/2/10

ハンガリー

ハンガリー銀行業界の対外債務が縮小

この記事の要約

ハンガリー国内銀行の2009年末の対外債務残高が、フォリント換算で前年比6.8%減の10兆4,400億フォリントとなったことが、中央銀行がこのほど発表した統計で分かった。為替レートの影響などを排除した実質的な債務削減額は […]

ハンガリー国内銀行の2009年末の対外債務残高が、フォリント換算で前年比6.8%減の10兆4,400億フォリントとなったことが、中央銀行がこのほど発表した統計で分かった。為替レートの影響などを排除した実質的な債務削減額は、約1兆2,000億フォリント相当になる。総資産に占める対外債務比率は、08年末の33.7%から09年3月には過去最高の35.7%にまで上昇したが、年末には30.6%に低下した。

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ハンガリーでは2000年代に入って外貨建ての借入が活発化する一方、08年には通貨フォリントの急落も影響して、銀行の対外債務(フォリント換算額)が膨れ上がった。金融危機以降は西欧などを拠点とする親会社からの借入が増えたが、昨年は国内金融市場への信頼感が徐々に回復し、対外債務を削減しやすい環境ができた。対外融資額を差し引いた対外純債務残高は、08年に前年を3割上回る7兆4,670億フォリントに急増したが、09年は6兆6,800億フォリントまで減少した。

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国内銀行の2009年末総資産額は34兆1,130億フォリントで、前年を16.8%上回った。このうち対外資産は3兆7,610億フォリント。フォリントに換算しない実質額は前年比で微減となったが、フォリント下落の影響でフォリント換算では290億フォリント増えている。(1HUF=0.45JPY)

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