2010/2/10

ロシア

外国投資委員会、ビンペルコムとキエフスターの統合承認

この記事の要約

ロシア政府の外国投資委員会は3日、産業・金融大手アルファ・グループとノルウェーの通信大手テレノールのロシア・ウクライナ事業の統合を承認した。連邦独占禁止局のイーゴリ・アルテモフ局長が明らかにした。\ アルファとテレノール […]

ロシア政府の外国投資委員会は3日、産業・金融大手アルファ・グループとノルウェーの通信大手テレノールのロシア・ウクライナ事業の統合を承認した。連邦独占禁止局のイーゴリ・アルテモフ局長が明らかにした。

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アルファとテレノールは昨年10月、両社がそれぞれ主要株主となっているロシア携帯電話サービス2位のビンペルコムと同ウクライナ最大手のキエフスターを統合させることで合意した。両社は持ち株会社ビンペルコムLtdを新たに設立し、保有株式を移管する。取引完了にはウクライナの独禁当局と、両社の少数株主の同意も必要で、両社は少数株主との協議を今月中に開始するとしている。統合が完了すれば、契約者数8,500万人の大型通信企業が誕生することになる。

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アルテモフ局長はまた、アルファと北欧の通信最大手テリアソネラのユーラシア大陸における携帯電話事業の統合計画について、連邦独禁局が調査を行う意向を明らかにした。アルファとテリアソネラは昨年11月、両社がそれぞれ保有するロシア携帯電話サービス3位のメガフォン、トルコの同最大手トゥルクセル(Turkcell)の株式を新会社に移管し、移動体通信2社を経営統合する計画を発表した。これに対してロシア情報技術・通信省は、国営通信持ち株会社スビャジインベストと地方通信会社が統合して来年発足する新通信会社とメガフォンを合併させたい意向で、トゥルクセルとの統合計画に反対を表明している。

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