2010/2/10

ロシア

伊食肉加工大手、新工場で生産開始

この記事の要約

伊食肉加工大手クレモニーニ・グループは2日、モスクワ地方オジンツォボで新工場の稼動を開始した。米ファストフード最大手マクドナルドがロシア国内で展開するレストランに供給するハンバーガー・パティを生産する。\ 1億ユーロを投 […]

伊食肉加工大手クレモニーニ・グループは2日、モスクワ地方オジンツォボで新工場の稼動を開始した。米ファストフード最大手マクドナルドがロシア国内で展開するレストランに供給するハンバーガー・パティを生産する。

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1億ユーロを投じて建設されたオジンツォボ工場は、延床面積2万5,000平方メートルで、1時間当たり8万個の生産能力を持つ。当面は年間2万5,000トンを生産するが、将来的には同5万トンにまで拡大する計画。雇用規模はフル稼働時で400人を見込んでいる。

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オジンツォボ工場では、今月1日に大統領令で承認された「食糧安全保障ドクトリン」に沿い、原材料となる牛肉は全て現地で調達する方針だ。食糧政策の基本方針である同ドクトリンは、政府による農業振興を進め、自給率を向上させることを目標に掲げており、食料自給率の基準ラインを穀物・じゃがいもで95%、乳製品で90%、食肉で85%と定めている。

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クレモニーニは1985年にソ連に進出し、国営企業Prodintorgに食肉を供給していた。98年には現地子会社Marr Russiaを設立。09年の売上高は前年比5%増の1億4,000万ユーロだった。

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