2010/2/17

バルト三国

ライアンエアー、リトアニアのカウナスに拠点

この記事の要約

欧州格安航空大手のライアンエアーは9日、リトアニアのカウナスを新たな拠点とすると発表した。同社にとって40番目の拠点となるが、中東欧地域では初めて。カウナス空港には総額1億4,000万米ドル以上を投資する計画で、5月から […]

欧州格安航空大手のライアンエアーは9日、リトアニアのカウナスを新たな拠点とすると発表した。同社にとって40番目の拠点となるが、中東欧地域では初めて。カウナス空港には総額1億4,000万米ドル以上を投資する計画で、5月から拠点として機能させる。

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これに伴い、同社はボーイングの小型機「737-800」の新機2機を同空港に配置し、パイロット、フライトアテンダント計150人を雇用。カウナス発着便は18路線、週120便以上に増便する。今年の同空港利用者数は前年比で倍以上となる100万人に達し、同社の投資により空港関連で1,000人の雇用創出が見込まれるとしている。

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リトアニアでは昨年、国内航空最大手のfly LALが経営破たん。カウナス空港は空港使用料を大幅に引き下げ、航空会社の誘致に努めていた。カウナスは首都ビリニュスから車で約1時間の距離だが、国内でも失業率の高い地域とされる。同国の失業率は09年第3四半期で13.8%となり、前年同期の5.9%から急上昇。とくに若年層(15~24歳)は33.3%の高率に達している。

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ライアンエアーのオーリアリー最高経営責任者は「エアー・バルティックやウィズエアーなど競合に比べはるかに安い料金を提供する」と抱負を述べ、中東欧での拠点拡大に向け、地域の4都市と拠点開設で交渉していることを明らかにした。

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