スロベニアの最大手銀行のノバリュビリャンスカ(NLB)がこのほど発表した2009年連結決算の最終損益は8,200万ユーロの赤字に転落した。金融危機の影響で、不良債権に備えた貸倒引当金と評価損の計上額が3億1,160万ユーロに膨らんだことが響いた。また、低金利で利息収入が減少したことも収益を圧迫した。08年は前年比84%の減益ながら、2,050万ユーロの黒字だった。
\NLBのBozo Jasovic頭取によると、特にドイツ子会社のLHB バンクが3,200万ユーロの評価損を計上するなど、赤字全体の70%を占めた。LHBの評価損や貸倒引当金など特別要因を除けば、スロバニア本社は黒字となり、グループ全体の赤字幅も半分に抑えられたという。
\スロベニア本社の赤字額は240万ユーロ。総資産は前年比7.1%増の155億ユーロに拡大した。グループ全体の総資産は3.7%増の196億ユーロだった。
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