ロシアのアルミ世界最大手ルサールは2月22日、景気回復に伴い、今年のアルミニウム生産量を前年比3%、アルミナを同7%引き上げると発表した。昨年は経済危機による需要低下を受けて減産。09年の生産量はアルミニウムで11%減の390万トン、アルミナで36%減の730万トンに縮小した。
\ルサールによると、今年に入りアジアだけでなく欧州と米国からの需要も大幅に回復しており、受注残高は09年の生産量の2.5倍に上っているという。中国のアルミ最大手中国アルミは今年の国内需要が前年から23%増加すると予想。英コンサルティング会社CRUは、今年の世界アルミニウム消費量は、中国やインドがけん引し、12.6%上昇すると見込んでいる。ロンドン金属取引所のアルミニウム価格は、過去1年で66%も上昇している。
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