2010/3/3

ロシア

VSMPOアビスマ、今年のチタン生産は10%拡大

この記事の要約

世界最大のチタンメーカーであるロシアのVSMPOアビスマは、2010年の生産量を前年比で10%拡大する方針だ。ボエボジン最高経営責任者(CEO)が2月25日明らかにした。売上高は8億~8億5,000万米ドルを見込んでいる […]

世界最大のチタンメーカーであるロシアのVSMPOアビスマは、2010年の生産量を前年比で10%拡大する方針だ。ボエボジン最高経営責任者(CEO)が2月25日明らかにした。売上高は8億~8億5,000万米ドルを見込んでいる。

\

VSMPOアビスマはボーイング、エアバス、ロシアの統一航空機製造会社(OAC)などにチタンを供給しているが、09年の生産量は世界的な不況により航空機メーカーが生産を縮小した影響で、前年比21%減の2万200トンに落ち込んだ。同社は製品供給先の多様化を目指しており、現在はカナダのボンバルディアが開発中の小型ジェット機「C-シリーズ」と、中国商用飛機有限責任公司の大型ジェット旅客機「C919」及びリージョナル型ジェット旅客機「ARJ-21」へのチタン製品供給でそれぞれ交渉を進めている。

\

ボエボジンCEOによると、同社は昨年末、総額7億米ドルに上る債務のうち約半分について返済期限を3年間延長した。残る短期債務については借り換えを進め、増資や社債の発行は行わない意向だ。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |