チェコの不織布メーカー、Pegas Nonwovensが18日発表した2009年決算(速報ベース)は、売上高が前年比13.5%減の1億2,340万ユーロ、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が1.8%減の3,880万ユーロだった。原料であるポリマーの価格下落にともない製品販売価格を値下げしたため減収となったが、純利益は為替変動が有利に働いて39.7%増の2,080万ユーロに達した。
\国内2工場での年間生産量は前年比4.7%増のほぼ7万トンに上った。市場別の売上比率は西欧が61%、中東欧(チェコ含む)・ロシアが35.1%だった。09年10-12月期は、売上高が前年同期比5.6%減の2,020万ユーロ。為替差損が1,000万ユーロから530万ユーロに半減したため、最終損失は前年同期の860万ユーロから126万ユーロに縮小した。
\不織布業界では景気低迷を受けて特に自動車メーカーからの受注が冷え込み、価格競争圧力が一段と強まっている。Rezac社長は今年の業績見通しについて、年初の滑り出しに満足しているとするものの、EBITDAが前年を最大10%下回る可能性を示した。また、今年は2011年後半の稼働を目指して生産ラインの新設に着手し、最高5,000万ユーロを投資するとしている。
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