2010/3/31

総合・マクロ

アゼルバイジャン、ルーマニアへのLNG輸送を計画

この記事の要約

アゼルバイジャンのNatik Alijew産業・エネルギー相はこのほど、同国がグルジア・黒海経由でルーマニアに液化天然ガス(LNG)の輸出を計画していることを明らかにした。関係3カ国は近く、LNG輸送に関する基本合意書に […]

アゼルバイジャンのNatik Alijew産業・エネルギー相はこのほど、同国がグルジア・黒海経由でルーマニアに液化天然ガス(LNG)の輸出を計画していることを明らかにした。関係3カ国は近く、LNG輸送に関する基本合意書に調印する予定という。

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同相によると、ルーマニアがLNG輸送をアゼルバイジャンに提案したのが計画の端緒となった。詳細なルートは未定だが、アゼルバイジャンの首都バクー~グルジアの首都トビリシ~トルコのエルズルムを通るガスパイプラインの支線を利用して黒海東岸のグルジアの港まで天然ガスを輸送し、同所で液化したガスを船で黒海西岸に面するルーマニアのコンスタンツァまで運ぶ案が最有力視されている。このルートが正式に採用された場合、グルジアの港にガス液化施設とLNGの積み込みターミナル基地を、コンスタンツァにLNGの受入基地を新たに建設する。同相は計画の投資規模について明らかにしていない。

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アゼルバイジャン国営石油会社(SOCAR)のアブドラーエフ社長はすでに昨年末、グルジアの港に液化施設やLNGターミナル基地を建設、運営する可能性を示唆。建設地として黒海東岸のKulevi港を挙げた。

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