2010/4/14

総合・マクロ

中欧3カ国で製造業の回復が鮮明に

この記事の要約

ポーランド、ハンガリー、チェコの中欧3カ国で製造業の回復傾向が鮮明になってきている。主要輸出先であるユーロ圏の景気が予想を超える改善を見せていることが背景にあるようだ。\ 英金融大手HSBC の調べによると、3月の製造業 […]

ポーランド、ハンガリー、チェコの中欧3カ国で製造業の回復傾向が鮮明になってきている。主要輸出先であるユーロ圏の景気が予想を超える改善を見せていることが背景にあるようだ。

\

英金融大手HSBC の調べによると、3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、チェコが56.8、ポーランドが52.5とそれぞれ2008年3月以来の高い水準に回復した。また、ハンガリー物流・資材・在庫協会(MLBKT)が発表した3月の同国のPMIは前月比1.6 ポイント減の54.4 となったが、景気判断の分かれ目となる50を3カ月連続で上回った。

\

中欧の製造業の主要仕向け先であるユーロ圏では、3月のPMIが56.6と前月の52.4から上昇し、06年11月以来、3年超ぶり高水準となった。HSBC はユーロ圏で製造業の景況感が上向いていることが、中東欧の景気回復を支えていると指摘する。

\

ハンガリーではPMI の構成指数のうち新規受注が62.2、生産が60.4と高水準を示した。一方、ポーランドでは生産が8カ月連続で上昇した。ただ、HSBC によると新規輸出受注についてはズロチ高の影響で伸びが小幅にとどまっており、為替動向によっては回復のペースが減速する可能性もあるという。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |