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2010/4/14

ロシア

ロシア鉄鋼大手ノボリペツク、生産能力4割拡大へ

この記事の要約

ロシア鉄鋼4位のノボリペツク製鉄所(NLMK)は、2012年までに生産能力を現行の40%増となる1,700万トン超に拡大する計画だ。実現に向けて3年間で40億米ドル超を投資する。同社のラプシン最高経営責任者(CEO)がブ […]

ロシア鉄鋼4位のノボリペツク製鉄所(NLMK)は、2012年までに生産能力を現行の40%増となる1,700万トン超に拡大する計画だ。実現に向けて3年間で40億米ドル超を投資する。同社のラプシン最高経営責任者(CEO)がブルームバーグとの電話インタビューの中で明らかにした。

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ラプシンCEOは、同社の生産がフル稼働に近い水準まで回復、世界的にも鉄鋼需要が上向いているとして、投資を急ぐ方針を表明。主要生産拠点であるリペツク工場に建設中の第7溶鉱炉の完成時期を当初予定より半年早い2011年半ばに前倒し、同工場の生産能力を340万トン拡大する。同工場では、自動車用鋼板など同社にとっての新製品強化にも取り組む。また、カルーガに生産能力150万トンの新製鉄所建設も計画する。

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スイスのDufercoグループとの合弁会社Steel Invest and Financeを完全買収する交渉も年内の合意に向けて進んでいる。Steel Investは欧州と米国に合わせて7生産拠点を持ち、売上高は約20億米ドルに上る。鋼鉄製品の生産目標として今年400万トン、2012年までに500万トンを掲げる。

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ノボリペツクの09年10-12月期決算は、鉄鋼価格回復の追い風を受け、売上高が前期比4%増の18億2,000万米ドル、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は9%増の5億2,800万米ドルとなった。同CEOは鉄鋼価格が年内に20%以上上昇すると見込んでいる。

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