中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/4/14

ロシア

中国ネット大手テンセント、ロシア企業に出資

この記事の要約

中国のインターネット大手テンセントは12日、ロシアのインターネット事業投資会社デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)の株式約10.26%を取得することで合意したと発表した。取得金額は約3億米ドル。両社は長期的な戦略提 […]

中国のインターネット大手テンセントは12日、ロシアのインターネット事業投資会社デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)の株式約10.26%を取得することで合意したと発表した。取得金額は約3億米ドル。両社は長期的な戦略提携を結び、ロシア、東欧事業の拡大を共同で進める方針だ。

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テンセントはインターネットを通じてリアルタイムでメッセージをやりとりするインスタントメッセンジャー・サービスで、中国で75%以上の圧倒的シェアを誇る。同社のサービスに同時接続している人数は5,000万人に上るともいわれ、同社はこのユーザーをソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やオンラインゲーム、ポータルサイトなど他のインターネットサービスに誘導し、大成功を収めている。同社はロシア語圏のインターネット市場の成長性を評価、DSTへの出資を決めたとしている。

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一方のDSTは、ロシアのポータルサイト大手Mail.ru、最大級のSNS「V Kontakte」を傘下に収め、昨年はオンラインゲームの開発、運営を手掛けるアストラムを買収した。DSTのミルナー社長は「SNSとオンラインゲームを統合させたビジネスモデルなど、テンセントに多くを学びたい」とし、テンセントを株主に迎え入れることの意義を強調した。

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