2010/4/28

総合・マクロ

IMFが中東欧の経済成長見通し引き上げ、プラス2.8%に

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は21日、最新の世界経済見通しを発表し、中東欧の2010年経済成長率をプラス2.8%に上方修正した。ロシアを含む独立国家共同体(CIS)は同4%。1月に出した前回予測では、中東欧が2.0%、CISが […]

国際通貨基金(IMF)は21日、最新の世界経済見通しを発表し、中東欧の2010年経済成長率をプラス2.8%に上方修正した。ロシアを含む独立国家共同体(CIS)は同4%。1月に出した前回予測では、中東欧が2.0%、CISが3.8%となっていたが、在庫調整が進み、貿易が正常化したことで景気回復が進むと分析した。ただ、両地域とも世界平均の成長率(4.2%)は下回った。

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中東欧の成長率では、スロバキアが4.1%と最も高かった。一方、「大幅な財政、経常収支の赤字が経済回復の障害になる」として、これに強く該当するラトビア、リトアニア、ハンガリーの3国は引き続きマイナス成長に落ち込むと予測した。

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ロシアの予想成長率は4.0%。IMFは「原油価格の回復と政府の景気刺激策はプラスだが、不良債権に苦しむ金融セクターが融資を絞り込み、消費の伸びを抑える」と指摘した。

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