2010/4/28

ポーランド

ポーランド政府、日系民間企業に排出権売却

この記事の要約

ポーランド環境省は22日、京都議定書が定める温暖化ガス排出権(AAU)を日系の民間企業に売却したと発表した。取引金額は1,300万ユーロ。同国は3月初めにも日系企業に2,800万ユーロ相当のAAUを売却したが、今回の取引 […]

ポーランド環境省は22日、京都議定書が定める温暖化ガス排出権(AAU)を日系の民間企業に売却したと発表した。取引金額は1,300万ユーロ。同国は3月初めにも日系企業に2,800万ユーロ相当のAAUを売却したが、今回の取引先は前回とは別の企業という。

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政府はこの売却資金により、地方自治体が実施する公共建築物の断熱化工事支援を加速するほか、地域熱供給網の近代化工事を実施。すべて完了すれば、2013年末までに年5万5,000トンの温暖化ガス排出量を削減できるとしている。

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環境省はFBCの取材に対し「さらに数社とAAU売却交渉を進めている」と明らかにした。同国はこれまでにAAU取引で7,000万ユーロを得たが、2008~12年の間で売却可能なAAUはロシア、ウクライナに次いで世界で3番目に多いことから、今後も積極的に売却を進めていく方針。

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