2010/4/28

ポーランド

米シティ、投資銀行業務を開始

この記事の要約

米大手銀シティグループは、ポーランドで投資銀行業務を開始する。同行で中東欧地域の銀行部門責任者を務めるメイ氏が21日、ロイター通信とのインタビューで明らかにした。同国では政府が国有資産の売却を加速させていることに加え、企 […]

米大手銀シティグループは、ポーランドで投資銀行業務を開始する。同行で中東欧地域の銀行部門責任者を務めるメイ氏が21日、ロイター通信とのインタビューで明らかにした。同国では政府が国有資産の売却を加速させていることに加え、企業の間では社債の発行や合併・買収(M&A)が盛んになってきており、ビジネスチャンスが豊富にあると判断した。

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メイ氏によると、ポーランド企業は国際債券市場で資金を調達する動きを活発化させており、M&Aも増加傾向にある。一方で、ポーランドの経済規模と、安定した政治・マクロ経済的環境は海外の投資家にとって大きな魅力だという。

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ポーランド政府は今年、資産売却により250億ズロチ(86億8,000万米ドル)の資金調達を目指しており、KGHM(銅)、 Grupa Lotos(石油) Enea(電力)、 Lubelski Wegiel Bogdanka(石炭)など大手企業の政府保有株売却が予定されている。

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シティはポーランドで証券会社DMBHとコーポレートバンク最大手のBank Handlowyを運営する。同国では1月にクレディ・スイスが証券業務を再開すると発表。ゴールドマンサックス、モルガン・スタンレーも国内で支店開設を計画していると報じられるなど、外資系大手金融機関の進出が続きそうだ。

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