2010/5/5

ハンガリー

最大手銀OTP、中東欧で買収検討

この記事の要約

ハンガリー銀行最大手OTPは、再編が進む中東欧の金融業界で、積極的に買収の機会を探る考えだ。チャーニ(Csanyi)最高経営責任者(CEO)が4月28日付けの日刊紙『ネープサバッチャ-グ』に掲載されたインタビューで明らか […]

ハンガリー銀行最大手OTPは、再編が進む中東欧の金融業界で、積極的に買収の機会を探る考えだ。チャーニ(Csanyi)最高経営責任者(CEO)が4月28日付けの日刊紙『ネープサバッチャ-グ』に掲載されたインタビューで明らかにした。

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チャーニCEOは「中東欧地域のなかで、政治環境が安定し金融市場が急速に拡大すると期待できる国への投資を考えている」と述べ、投資先候補としてルーマニア、セルビア、クロアチア、スロバキアを挙げた。ただ、26日付けのルーマニア紙『ジアルル・フィナンチアル』で、OTPがルーマニア同業バンカ・コメルチアラ・カルパチカ(BCC)の買収に向け交渉中と報じたことについては、コメントを避けた。また、今年は配当を行わず内部留保を厚くして買収資金に活用するほか、銀行の新自己資本比率規制「バーゼルIII」の導入に備える方針を表明した。

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ハンガリーでは先ごろ実施された総選挙で、中道右派フィデス=ハンガリー市民同盟が圧勝し、8年ぶりの政権交代を決めた。これについてチャーニCEOは「これまで以上に思い切った改革が実行できるようになるだろう」と歓迎する意向を示した。

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