2010/5/5

ロシア

ルクオイル、カスピ海油田で生産開始

この記事の要約

ロシアの石油大手ルクオイルは4月28日、カスピ海沖のユーリ・コルチャギン油田で商業生産を開始したと発表した。ロシア企業がカスピ海で原油を生産するのは今回が初めて。年内に34万3,000トンの生産を見込んでいる。\ 200 […]

ロシアの石油大手ルクオイルは4月28日、カスピ海沖のユーリ・コルチャギン油田で商業生産を開始したと発表した。ロシア企業がカスピ海で原油を生産するのは今回が初めて。年内に34万3,000トンの生産を見込んでいる。

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2000年に発見されたコルチャギン油田の可採埋蔵量(確認・推定・予想埋蔵量)は2億7,000万石油換算バレル(boe)。年産量は原油で250万トン、天然ガスで10億立方メートルが見込まれる。同油田で掘削された原油は海底パイプラインを通じて浮体式貯蔵設備(FSU)に運ばれ、シャトルタンカーで積み出される。ルクオイルは同油田の開発に2004~09年にかけて344億ルーブルを投資した。

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同社は今後、カスピ海最大級の規模を持つフィラノフスキー油田の開発に着手する。14年からの生産開始を予定しており、生産量はピーク時で1日21万バレルに達するとみられている。エネルギー省のクドリャショフ次官は、カスピ海での資源開発の本格化に備え、沿岸に年間処理能力50億~60億立方メートルの天然ガス精製所や石油化学プラントを建設する方針であることを明らかにした。(1RUB=3.2JPY)

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