2010/5/5

ロシア

貴金属採掘大手2社、09年は大幅増益

この記事の要約

ロシアの貴金属採掘大手2社であるポリメタルとポリュス・ゴールドが4月29日、それぞれ2009年の通期決算を発表した。ポリメタルは純損益が前年の1,600万米ドルの赤字から9,600万ドルの大幅な黒字に転換。ポリュスは純利 […]

ロシアの貴金属採掘大手2社であるポリメタルとポリュス・ゴールドが4月29日、それぞれ2009年の通期決算を発表した。ポリメタルは純損益が前年の1,600万米ドルの赤字から9,600万ドルの大幅な黒字に転換。ポリュスは純利益が前年比5.4倍増の3億2,300ドルに拡大した。金価格の上昇が大きな追い風となり、両社とも今年は3割程度の増産を計画している。

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国内で銀最大手ポリメタルの09年営業利益は前年比2.4倍増の1億8,300万ドル、売上高は5億6,100万ドルだった。生産量は銀が前年並みの1,730万オンス、金は9.1%増の31万1,000オンス。期中に新たに生産を開始した銅は1,045トンだった。1オンス当たりの生産コストは479ドルと前年からほぼ変わらなかったが、販売管理費を4割削減することに成功、金価格の上昇と合わせて大幅な増益につなげた。

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産金最大手ポリュスの同年営業利益は25.6%増の4億3,600万ドル、売上高は12.7%増の12億2,500万ドルに膨らんだ。期中に買収を完了したカザフスタン同業のカザフ・ゴールドが売上高で2,700万ドル寄与しており、これを除くと10.2%の増収となる。

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ポリュスの金生産量は3.2%増の126万1,000オンスに伸び、生産コストも1オンス当たり455ドルと、25ドル縮小させた。同社はマガダン州のナタルカ鉱山で、年2,000万トンの金鉱石製錬能力を持つ第2施設の開設計画を1年前倒しして2017年に、第3施設の設置を3年早めて2020年にすると発表、開発を急ぐ方針だ。

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