2010/5/12

ハンガリー

ハンガリー携帯通信パノン、1-3月期減収減益

この記事の要約

ノルウェーの通信大手テレノールのハンガリー携帯通信子会社パノンが5日発表した2010年1-3月期決算の売上高は、前年同期比9.5%減の392億フォリントだった。景気後退による消費低迷で接続料や通話サービスによる収入が落ち […]

ノルウェーの通信大手テレノールのハンガリー携帯通信子会社パノンが5日発表した2010年1-3月期決算の売上高は、前年同期比9.5%減の392億フォリントだった。景気後退による消費低迷で接続料や通話サービスによる収入が落ち込んだ。利払い・税・償却前利益(EBITDA)は9.8%減の165億フォリントだった。

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3月末時点の顧客数は358万2,000人で、プリペイドカード顧客を中心に昨年末に比べ2万9,000人減った。顧客1人あたりの平均売上高(ARPU)は3,470フォリント。前年同期を8%、前期をそれぞれ12%下回り、2002年のサービス開始以来の最低水準となった。EBITDAベースの利益マージンは、契約外交員を含めて250人の人員削減を行うなどの合理化策が功を奏し、ほぼ前年同期並みの42.1%を確保した。

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パノンの直近の国内携帯通信市場シェア(契約者数ベース)は33%。T-Onlineに次ぐ業界第2位だが、第3位のボーダフォンの躍進で徐々にシェアを失っている。このため、近く社名をテレノールに改め、国際ブランドのイメージを前面に押し出して巻き返しを狙う。パノンのイェンセン社長は、長引く景気低迷が売上に影響を及ぼすとの観測から、商品・サービスの付加価値拡大や、経費削減、キャッシュマネジメントの向上で業績改善を図るとしている。(1HUF=0.43JPY)

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