2010/5/19

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、排出量取引の参加停止

この記事の要約

ブルガリアのカラズホワ環境相は13日、同国が温室効果ガス排出量の記録システムの整備を怠ったため、6月30日付で京都議定書に基づく他国との排出量取引制度への参加資格を停止される見通しだと明らかにした。AFP 通信によると、 […]

ブルガリアのカラズホワ環境相は13日、同国が温室効果ガス排出量の記録システムの整備を怠ったため、6月30日付で京都議定書に基づく他国との排出量取引制度への参加資格を停止される見通しだと明らかにした。AFP 通信によると、ブルガリアは国連からシステムの整備を急ぐよう勧告を受けていたが、改善が見られないとして京都議定書の順守委員会が先の会議で資格停止の処分を決めたという。

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京都議定書でブルガリアは2008-12年に1988年比で8%の温室効果ガス削減を公約しており、二酸化炭素(CO2)の排出上限は年間1億3,000万トンに設定されている。資格停止の措置により、ブルガリアは初期割当量のうち年間4,000万トン分の余剰排出枠を売却する権利を失う。これによる経済的損失は最大で5億レバ(約2億5,000万ユーロ)に上るとみられている。

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京都議定書は参加国に対し、温室効果ガス排出量の集計システムを整えたうえで、1年ごとに排出量を事務局に報告することを義務付けている。カラズホワ環境相は国連の勧告を無視し対応を怠った前政権を厳しく非難。そのうえで議定書の基準に沿って早急にシステムを完備し、11月をめどに排出量取引制度への参加資格を回復したい考えを示した。

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