2010/5/26

ハンガリー

EMS大手エルコテック、ハンガリーへの本社移転検討

この記事の要約

電子機器受託製造(EMS)で欧州大手のエルコテックが、本社機能をハンガリー南部のペーチに移転することを検討している。同社のヴァンハネン社長がこのほど、ハンガリー経済紙『Vilaggazdasag』に明らかにした。年末まで […]

電子機器受託製造(EMS)で欧州大手のエルコテックが、本社機能をハンガリー南部のペーチに移転することを検討している。同社のヴァンハネン社長がこのほど、ハンガリー経済紙『Vilaggazdasag』に明らかにした。年末までに正式決定し、決定した場合はペーチ工場の生産能力を拡大するという。

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同社は2008年秋以降に深刻化した経済危機で、売上高が08年の40億ユーロから09年は15億ユーロまで縮小。ルーマニアとロシア・サンクトペテルブルク工場を閉鎖し、欧州の生産拠点をペーチとエストニアのタリンに集約させたが、ペーチ工場でも約7,000人いた従業員を半減した。

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だが、ヴァンハネン社長は「ハンガリーは欧州の中央に位置し、製品の大量輸送に適している」とハンガリーの地理的な利点を強調。「ルーマニア、ブルガリア、ウクライナはインフラや労働力の質の点で問題があり、生産コスト全体でみるとハンガリーと大差ない」と述べ、他国に進出するよりはペーチ工場の拡大に重点を置く姿勢を示した。同社は08年にフィンランドのLohjaからルクセンブルクに本社を移転させたばかり。同社取締役にはハンガリー銀行最大手OTPのチャーニ頭取が名を連ねている。

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同社はタリン工場についても、スウェーデンの通信機器大手エリクソン向けの部品を生産していた部門を昨年7月、同社に売却し、規模を縮小させた。ヴァンハネン社長は「タリン工場は大量生産する製品ではなく、北欧の消費者向けにより高度な技術を要する製品の生産にシフトする」と方針を示した。

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サンクトペテルブルク工場

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は売却

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エルコテックは19日、ロシア・サンクトペテルブルク工場を同国の大手企業グループ・オネクシム傘下で発光ダイオード(LED)生産を手掛ける独オプトガンに売却した。

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同工場は敷地面積1万5,500平方メートル。エルコテックは3,000万ユーロを投じて工場を建設し、2006年に開所したばかりだが、生産体制再編のため09年に閉鎖を決定していた。

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オプトガンは950万ユーロを投資して工場の生産設備刷新を進めており、今年秋にも稼働させる計画。LEDの生産能力は月3,000万個に上るという。

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