2010/6/2

ロシア

独シーメンス、露2社と戦略提携

この記事の要約

独シーメンスは5月19日、ロシアのエネルギー関連の2企業と戦略提携を締結した。国営送電網管理会社FGCとは高圧送電網を共同で近代化することで合意し、ガスコンプレッサー製造のZAO Iskra-Avigazとは合弁会社「L […]

独シーメンスは5月19日、ロシアのエネルギー関連の2企業と戦略提携を締結した。国営送電網管理会社FGCとは高圧送電網を共同で近代化することで合意し、ガスコンプレッサー製造のZAO Iskra-Avigazとは合弁会社「LCC Russian Turbo Machinery」を設立した。同国エネルギー市場でのシェア拡大が狙い。

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FGCは全長11万8,000キロメートルの送電網を運営しており、2012年までに近代化に約120億ユーロを投資する計画。シーメンスは送電効率向上のために、送電負荷が少なく長距離送電を可能にする高圧直流送電(HVDC)技術やスマートグリッド技術を提供する。

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ZAO Iskra-Avigazとの合弁事業は約6,000万ユーロ規模。シーメンスが過半数を出資する。新会社はまず、ペルミ市に敷設されたガスパイプライン向けにガスコンプレッサーを製造。2011年からガスプロムなど大口顧客にコンプレッサーを納入する計画だ。

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シーメンスはロシアで約3,100人の従業員を抱える。09年9月期の同国事業の通期売上高は13億ユーロ。受注残高は10億ユーロ超に上る。

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