2010/6/2

CIS諸国

ロシア医薬品卸3位、ベラルーシ同業を買収

この記事の要約

ロシア医薬品卸3位のカトレンは5月25日、ベラルーシの同業ドミナントファルムの株式51%を取得し、子会社化したと発表した。取引額など詳細は公表していない。製薬業界専門のコンサルティング会社ファルムエクスペルトは、取引額を […]

ロシア医薬品卸3位のカトレンは5月25日、ベラルーシの同業ドミナントファルムの株式51%を取得し、子会社化したと発表した。取引額など詳細は公表していない。製薬業界専門のコンサルティング会社ファルムエクスペルトは、取引額を3,000万米ドルと予測する。

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ドミナントはミンスクを拠点とし、一般医薬品の卸売りでベラルーシ最大手。2009年の売上高は4,700万ドルだった。ロシアは今年1月から、ベラルーシ、カザフスタンとの関税同盟を発足させており、医薬品の流通も近く自由化される見通し。カトレンはこれをにらみ、ベラルーシでの販売網を確保する狙いがある。

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カトレンはこれまでも買収に積極的で、08年にウクライナ東部の同業Venta、09年にカザフスタンの同業Emitiインターナショナルをそれぞれ買収した。同社のコノベーエフ社長はロシア経済紙『ベドモスチ』に対し、「外国の同業数社と買収交渉を進めている」と述べ、今後も買収による拡大戦略を進める意向を示した。

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同社の09年連結売上高は21億ドル。ロシア国内での同年のシェアは18.8%で、Proteka、SIAインターナショナルに次ぐ3位につけている。

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