2010/6/16

CIS諸国

アゼルバイジャン、ガス輸出でトルコと合意

この記事の要約

アゼルバイジャンとトルコは7日、アゼルバイジャンのシャフ・デニスII鉱区で産出する天然ガスを2017年からトルコに輸出することで合意した。輸出量、輸出価格、さらにトルコが天然ガスを欧州に再輸出する際に徴収できる通過手数料 […]

アゼルバイジャンとトルコは7日、アゼルバイジャンのシャフ・デニスII鉱区で産出する天然ガスを2017年からトルコに輸出することで合意した。輸出量、輸出価格、さらにトルコが天然ガスを欧州に再輸出する際に徴収できる通過手数料について、正式な取り決めを結んだ。

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今回の両国の合意は、欧州連合(EU)が進めるナブッコ・ガスパイプライン計画にとっても大きな意味を持つ。カスピ海沿岸の天然ガスをトルコ経由で欧州に輸送する同計画は、供給・資金面での調整が難航しているため遅延が懸念されているが、今回の合意で少なくともアゼルバイジャンを供給元として確保できる見通しが立った。

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アゼルバイジャンのナティグ・アリエフ産業エネルギー相によると、同国は今年、78億立方メートルの天然ガスを輸出する。輸出量の8割に相当する64億立方メートルはトルコ向けで、それ以外は、ロシアに10億立方メートル、グルジアに3億立方メートル、イランに1億立方メートル輸出する予定。今年の予定生産量は300億立方メートル。大半をカスピ海のシャフ・デニス鉱区から産出する。

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