2010/6/16

CIS諸国

加ウラン大手カメコ、カザフでの生産倍増へ

この記事の要約

カナダのウラン生産大手カメコは、カザフスタン原子力公社(カズアトムプロム)と共同開発している南カザフスタンのインカイ鉱山の生産量を将来的に現在の約2,000トンから4,000トンに引き上げる考えだ。9日付けの『モスクワ・ […]

カナダのウラン生産大手カメコは、カザフスタン原子力公社(カズアトムプロム)と共同開発している南カザフスタンのインカイ鉱山の生産量を将来的に現在の約2,000トンから4,000トンに引き上げる考えだ。9日付けの『モスクワ・タイムズ』紙が、グランディー最高経営責任者(CEO)の発言を引用して伝えた。

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インカイ鉱山の開発事業にはカメコが60%、カズアトムプロムが40%を出資する。事業母体である合弁会社インカイJVのBreus社長によると、生産量は1日5~6トンのペースで、年間では1,825~2,190トンとなる。グランディーCEOは、「カズアトムプロムとは年間4,000トンを目指すことで合意している」と述べるとともに、生産量の拡大には、両社が進めるウラン転換工場の建設プロジェクトを実現する必要があるとの認識を示した。

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ウラン転換工場は、天然ウラン精鉱(イエローケーキ)を六フッ化ウランに精錬する施設。両社は2008年、東部ウスチ・カメノゴルスクにあるウルバ治金工場内にウラン転換工場を建設するため、事業化調査を担当するウルバ・コンバージョンを共同で設立した。グランディーCEOによると調査は年内に完了する見通しだ。

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カザフスタンは昨年、1万3,900トンのウランを生産し、カナダを抜いて世界最大のウラン生産国となった。15年までに年間2万5,000~2万6,000トンに拡大するとみられている。

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