2010/6/23

総合・マクロ

ガスプロム、ベラルーシ向けガス供給量削減

この記事の要約

ロシア国営ガス企業ガスプロムは21日、ベラルーシ向けのガス供給量を15%削減したと発表した。翌22日には削減幅を30%に拡大させた。同社に対するベラルーシの債務が1億9,200万ドルに膨らんだうえ、ベラルーシが支払いに応 […]

ロシア国営ガス企業ガスプロムは21日、ベラルーシ向けのガス供給量を15%削減したと発表した。翌22日には削減幅を30%に拡大させた。同社に対するベラルーシの債務が1億9,200万ドルに膨らんだうえ、ベラルーシが支払いに応じないため。両者は接触を続けているとしているが、ガスプロムのクプリヤノフ報道官は「状況次第では最大85%供給量を削減する」と述べており、事態が悪化する可能性もありそうだ。

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ロシアとベラルーシは、カザフスタンを交えた3カ国による関税同盟を今年1月に発足させた。だが、ベラルーシはロシア産原油・ガスの輸入でロシア国内価格の適用を要求。ロシア側はこれに応じず、ベラルーシが関税同盟の脱退を表明するなど、関係が悪化していた。

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ガスプロムによると、ベラルーシ経由で欧州に輸出するガスの量は全体の15%に過ぎず、最も影響が懸念されるポーランド向けもウクライナ経由に振り替えるため、欧州に影響はないとしている。

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