2010/6/23

ロシア

バークレイズ銀行、ロシア事業拡大に意欲

この記事の要約

英銀行大手バークレイズが景気回復の順調なロシア市場攻略に力を入れる。同国事業の責任者であるフォアスマン取締役は18日、ブルームバーグとのインタビューで「2~3年以内にロシアで外資系投資銀行のトップを目指す」との戦略目標を […]

英銀行大手バークレイズが景気回復の順調なロシア市場攻略に力を入れる。同国事業の責任者であるフォアスマン取締役は18日、ブルームバーグとのインタビューで「2~3年以内にロシアで外資系投資銀行のトップを目指す」との戦略目標を挙げ、証券ディーラーだけでも100人以上の体制をとるとの方針を示した。

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同行の証券子会社バークレイズ・キャピタルは、ロシアの国債起債市場ですでに大手のひとつ。今年4月にロシア政府が1998年のロシア危機以降初めて起債したユーロ債(起債総額55億米ドル)の主幹事銀行4行に名を連ねたほか、ブルームバーグの調査では今年の国債引き受け額では第3位となるもようだ。

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原油や金属の価格上昇を背景に景気回復が著しいことから、今年のロシアの資本市場は活況となることが予想される。INGやUBSなど国際金融大手の推定によると、ロシア企業の国内社債発行額は320億米ドル、新規株式公開(IPO)総額は200億米ドルに上るとみられ、同社にとって事業拡大を図る好機といえる。フォアスマン取締役は「証券販売、取引、リサーチの専門チームを結成してプラットフォームを作り、投資銀行業務の全分野でトップになる」と意欲を見せた。

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