2010/6/23

CIS諸国

カザフスタン、資源輸出税を再導入へ

この記事の要約

カザフスタン政府は21日、原油と銅、亜鉛、金など非鉄金属数種類に輸出税を課す方針を明らかにした。税率や導入時期は不明だが、ブルームバーグによると、9月に政府が議会に提出する2010年補正予算案と11年予算案には、新税によ […]

カザフスタン政府は21日、原油と銅、亜鉛、金など非鉄金属数種類に輸出税を課す方針を明らかにした。税率や導入時期は不明だが、ブルームバーグによると、9月に政府が議会に提出する2010年補正予算案と11年予算案には、新税による歳入が既に計上される見通しだ。

\

同国政府は2008年6月に原油輸出税を導入したが、世界的な経済危機で資源価格が急落したことを受け、09年1月に撤廃した経緯がある。当時の原油輸出税は原油価格がバレル当たり19米ドル以上の時に適用され、税率は原油価格に応じて1~33%。テンギス油田、カシャガン油田など国際コンソーシアムによる開発案件については、契約に税制の安定が盛り込まれているため徴税が免除された。ただ、政府は金融危機深刻化以前に課税対象を国際コンソーシアムにも拡大する案を検討しており、今回の資源輸出税から国際コンソーシアムが引き続き免除されるかは不透明な情勢だ。

\

マシモフ首相は「資源価格がほぼ安定しており、歳入を増加させたい」と資源輸出税を再導入する理由を語った。同国は原油世界埋蔵量の3.3%を保有するほか、亜鉛4.7%、銅は3.6%、金は1.1%の世界シェアを誇る。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |