2010/6/30

ロシア

メガフォンとトゥルクセル統合に暗雲

この記事の要約

ロシア携帯電話サービス3位のメガフォンとトルコの同最大手トゥルクセルの経営統合計画をめぐり、メガフォンの筆頭株主である通信持ち株会社テレコムインベストが、統合は法律に違反しているとして撤回を求めていた問題で、モスクワ仲裁 […]

ロシア携帯電話サービス3位のメガフォンとトルコの同最大手トゥルクセルの経営統合計画をめぐり、メガフォンの筆頭株主である通信持ち株会社テレコムインベストが、統合は法律に違反しているとして撤回を求めていた問題で、モスクワ仲裁裁判所は21日、テレコムインベストの主張を認め、統合計画は無効との判断を下した。

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ロシアの複合企業アルファ傘下の通信資産管理会社アルティモと北欧の通信最大手テリアソネラは昨年11月、両社がそれぞれ保有するメガフォンとトゥルクセルの株式を新会社に移管し、携帯通信2社の経営統合を図る方針を発表した。これに対し、メガフォンに39.3%を出資する通信持ち株会社テレコムインベストは、メガフォンとトゥルクセルの統合は、国家戦略的に重要な企業の経営支配権を外資企業が保有することを禁じたロシアの外国投資法に違反すると主張、計画の撤回を求めて仲裁裁判所に訴えていた。

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アルティモの広報は仲裁裁判所の決定を不服として控訴する方針を発表した。一方、テレコムインベストのストレシンスキー社長はインタファクス通信とのインタビューで、「メガフォンを完全買収する用意がある」と述べ、アルティモとテリアソネラに協議を呼びかけていることを明らかにした。メガフォンにはテリアソネラが35.6%、アルティモが25.1%出資している。

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テレコムインベストがメガフォンとトゥルクセルの統合に反対する背景には、テレコムインベストのオーナーであるウスマノフ氏の思惑がある。同氏は、国営通信持ち株会社スビャジインベストが傘下の地方通信会社7社以上を統合して2011年5月までに発足を計画している新通信会社の株式と、メガフォンの株式を交換したい意向をかねてから表明しており、今回の仲裁裁判所の決定で実現に一歩近付いた格好だ。

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