ポーランド中銀は2日、今年と来年の経済成長見通しを引き上げた。今年の国内総生産(GDP)伸び率は従来予想の3.1%から3.2%に、来年は2.9%から4.6%にそれぞれ上方修正した。内需拡大と投資増加が経済成長をけん引するとみている。
\中銀は政策金利を、12カ月連続で過去最低の年3.5%に据え置いている。だが、ベルカ総裁が6月30日、「インフレ圧力が高まる新たなファクターを注視している」と述べたのに加え、この日の経済見通し修正で早期の利上げがありうるとの観測から、為替市場では通貨ズロチが対主要通貨で強含んでいる。
\ \6月PMI、8カ月連続で上昇
\ \ポーランドの6月製造業購買担当者指数(PMI)は、前月の52.2から53.3ポイントに拡大し、景気拡大の勢いが増していることを示した。8カ月連続の上昇で2007年8月以来の最高値に達した。PMIの集計・発表を行っている英金融大手HSBCホールディングスは、6月の数値が好調だったのは特に新規受注の伸びが大きかったためと説明している。
\ポーランドは昨年の国内総生産(GDP)が1.8%増となり、欧州連合(EU)加盟国で唯一、景気後退を回避した。引き続き経済成長には勢いがあり、政府は今年のGDP伸び率を3%と予測している。
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