液化天然ガス(LNG)ターミナルの建設及び運営を行うポルスキエLNGはこのほど、国内初のLNGターミナル建設をめぐる入札で、伊石油大手エニの子会社サイペムが主導する企業連合を落札者に決定したと発表した。落札額は29億5,000万ズロチ(7億ユーロ)で、今月中に正式契約する。
\落札者となった企業連合には、サイペムのほかサイペムの仏子会社サイペムS.A.、伊テキント、スナムプロゲッティ・カナダ及びポーランドのPGBとPGBエクスポルトが参加する。LNGターミナルの建設地は北西部シフィノウィシチェ。9月に着工し、2014年6月の稼動開始を予定している。年間処理能力は稼動当初で50億立方メートルだが、18年には75億立方メートルに拡大する。
\ポーランドは現在、ガス需要の3分の1を国内で賄い、40%はロシアから、20%は中央アジアからの輸入に頼っている。新LNGターミナルが完成すれば、ガス調達先の多様化につながると期待されている。
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