ポーランドがアウトソーシング拠点として存在感を強めている。2009年に同国でアウトソーシング拠点を新設または拡充した企業は30社に上った。
\政府はアウトソーシングの誘致に力を入れ、投資を行う企業に様々な優遇措置を提供している。このため、ポーランドにアウトソーシング拠点を設ける企業は増加傾向にある。フィンランドのIT企業Tietoは、シチェチンにソフト開発センターを設立、2011年までに500人を雇用する。スペインの最大手銀行サンタンデール傘下のGeopanは、グディニアとヴロツワフにサービスセンターに設立し、447人の雇用を計画している。また、米シティバンクがワルシャワ、オルシチン、ウッジにビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)センターを、スイスの製薬大手ナイコムドがウッジに財務センターを設置する計画を表明しているほか、米アムウェイは今秋、クラクフにBPOセンターを開設する。さらに、米プロクター&ギャンブルも雇用規模1,000人の大型BPOセンターの設立を検討中だ。
\情報・外国投資庁(PAIiIZ)によると、同庁が目下抱える142の投資案件のうち、21件がアウトソーシング関連のもの。PAIiIZのマイマン長官は、ポーランドへのアウトソーシングが好まれる理由として、教育水準が高く、文化障壁が少ないことを挙げる。投資先として最も人気が高いのはワルシャワで、全体の47%が同地に集中している。
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