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2010/10/20

チェコ・スロバキア

DOWAホールディングス、白金族のサンプリング会社をチェコに設立

この記事の要約

チェコ投資庁(CzechInvest)は9月末、DOWAホールディングス子会社のDOWAメタルマインなどが使用済み自動車触媒等の回収を事業とする新会社、日本ピージーエム・ヨーロッパを同国北部リベレツに設立したと発表した。 […]

チェコ投資庁(CzechInvest)は9月末、DOWAホールディングス子会社のDOWAメタルマインなどが使用済み自動車触媒等の回収を事業とする新会社、日本ピージーエム・ヨーロッパを同国北部リベレツに設立したと発表した。これまで日本、北米を中心としていた同事業を欧州にも広げ、白金族金属の生産拡大に向けた原料の集荷力を強化する。

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新会社はDOWAメタルマイン(出資比率51%)、田中金属工業(同34%)、豊田通商の欧州統括子会社N.V.TOYOTA TSUSHO EUROPE(同15%)の3社による合弁会社。リベレツの工業団地にある既存施設を改築して拠点として活用する。12月から整備工事を開始し、2011年4月から操業を開始する計画。従業員数は当初、10人を予定しており、需要に応じて増員する。

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DOWAメタルマインはこれまで子会社の日本ピージーエム(秋田県鹿角郡、出資比率:DOWAメタルマインおよびグループ子会社60%、田中金属工業40%)を通して、使用済み自動車触媒などからの白金族金属(白金、パラジウムおよびロジウム)の回収事業を日本と北米を中心に展開してきた。チェコでは、使用済み自動車触媒の粉砕、サンプリング、試料調整、簡易分析を実施する。

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