2010/11/10

ハンガリー

リヒター、独社から経口避妊薬事業を買収

この記事の要約

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターは3日、ドイツ同業グリューネンタールの経口避妊薬事業を2億3,600万ユーロ(3億3,100万米ドル)で買収すると発表した。西欧市場での地位強化に向けた戦略の一環。ドイツ競争当局の […]

ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒターは3日、ドイツ同業グリューネンタールの経口避妊薬事業を2億3,600万ユーロ(3億3,100万米ドル)で買収すると発表した。西欧市場での地位強化に向けた戦略の一環。ドイツ競争当局の承認を経て、来月にも手続きが完了する見通しだ。

\

買収の対象となるのは中南米を除く経口避妊薬事業。製造のほか、販売・マーケティング権を含む。2009年の売上規模は7,200万ユーロで、うちドイツが約70%、スペインとイタリアが合わせて20%を占める。米国では認可を受けていない。技術移転は12年末までに完了する。それまではグリューネンタールが製造を請け負う。

\

リヒターは先月7日、婦人科疾患向けバイオ医薬品を開発するスイスのプレグレム(PregLem)の買収を公表したばかり。今回の取引で、西欧市場における勢力拡大と婦人科疾患薬事業の強化をさらに進めた形だ。KBC証券のアナリストは、「買収金額は年間売上規模の3.3倍と、中東欧における過去の取引と同じ水準。グリューネンタールの製品はリヒターの経口避妊薬事業を補完するだけでなく、売上拡大に直結する」と評価している。

\