中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/12/1

チェコ・スロバキア

IMF、スロバキア財政再建策を評価

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)は11月23日発表した報告書で、スロバキア政府が設定した財政赤字削減策について、「持続可能な財政への第1歩だ」と評価するとともに、財政赤字目標の達成には困難が伴うとの見方を示した。\ ラディツォバー […]

国際通貨基金(IMF)は11月23日発表した報告書で、スロバキア政府が設定した財政赤字削減策について、「持続可能な財政への第1歩だ」と評価するとともに、財政赤字目標の達成には困難が伴うとの見方を示した。

\

ラディツォバー首相率いる中道右派政権は、2011年の財政赤字を対国内総生産(GDP)比で今年の7.8%(予想)から4.9%に削減することを目標に掲げ、公務員給与のカットや省庁の予算削減、公共サービスの抑制、付加価値税率の引き上げなどが盛り込んだ財政再建策を発表している。

\

IMFは報告書の中で、「公務員給与の引き下げや省庁予算の抑制は困難な課題であり、政府内で支出合理化に関するコンセンサスを維持することが必要だ」と指摘。「支出圧力が強まる中、11年の財政赤字目標を達成するのは非常な努力を要するだろう」と述べた。

\

金融危機の影響で09年は4.7%のマイナス成長となったスロバキアだが、主要な輸出先である西欧で景気が回復していることが支えとなり、今年は4%、11年は3.3%のプラス成長が見込まれている。

\