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2011/1/19

バルト三国

ラトビア中銀、金利据え置き

この記事の要約

ラトビア中央銀行は13日、政策金利を3.5%に据え置くと発表した。据え置きは5カ月連続。リムセビクス総裁はその理由について、景気の安定に加え、年初以来の物価上昇が生産コストに起因する短期的なものであることから、インフレリ […]

ラトビア中央銀行は13日、政策金利を3.5%に据え置くと発表した。据え置きは5カ月連続。リムセビクス総裁はその理由について、景気の安定に加え、年初以来の物価上昇が生産コストに起因する短期的なものであることから、インフレリスクが極めて小さいと判断したと説明した。ラトビア中銀は2009年3月以来、合わせて2.5ポイントの利下げを実施している。

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ラトビアは2008年に不動産バブルがはじけ、国内2位のパレックス銀行が破綻したことがきっかけとなり、過去最悪の不況に見舞われた。国内総生産(GDP)は危機前に比べて25%も縮小した。現在は景気が回復する傾向にあり、昨年第3四半期のGDP成長率は2.9%に上った。今年は中銀が3.3%と予測しているほか、スウェーデンのスウェドバンクは4%を見込んでいる。

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