中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/1/19

CIS諸国

ウクライナ穀物収穫量、前年比増の見通し

この記事の要約

ウクライナの2011年の穀物収穫量は、昨年10月から比較的温暖で降水量が多い気候が続いたことから、昨年の3,920万トンを上回る見通しだ。現地英字紙「キエフ・ポスト」が11日報じた。\ 政府気象予報士のアダメンコ氏は、「 […]

ウクライナの2011年の穀物収穫量は、昨年10月から比較的温暖で降水量が多い気候が続いたことから、昨年の3,920万トンを上回る見通しだ。現地英字紙「キエフ・ポスト」が11日報じた。

\

政府気象予報士のアダメンコ氏は、「昨夏の水不足も、(冬場の)十分な雨と雪とで相殺される」と分析。10~11月は比較的温暖な気候が続いたため、ウクライナの秋まき穀物の今年の収穫量は、前年比15~20%増の2,400万~2,500万トンに上ると見込んでいる。

\

また、農業コンサルティング会社UkrAgroConsultは、今年の穀物収穫量が昨年を上回る4,620万トンになると予想。秋まき小麦については昨年の1,650万トンから2,020万トンに増加するとみている。秋まき小麦はウクライナの小麦収穫量の約9割を占めている。

\

黒海沿岸地方では、昨年6~9月に深刻な干ばつに見舞われ、ウクライナは今年3月まで、穀物輸出を420万トンに制限することを決定した。ロシアは今年7月まで穀物輸出を全面的に禁止する方針だ。

\