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2011/2/23

CIS諸国

国営ウクルテレコム、墺投資ファンドが買収の見通し

この記事の要約

ウクライナ国有財産基金は18日、国営通信会社ウクルテレコムの株式92.79%をオーストリアの投資ファンドEPICに105億7,500万フリブナ(13億米ドル)で買収すると発表した。同基金は当初、昨年12月末に実施する予定 […]

ウクライナ国有財産基金は18日、国営通信会社ウクルテレコムの株式92.79%をオーストリアの投資ファンドEPICに105億7,500万フリブナ(13億米ドル)で買収すると発表した。同基金は当初、昨年12月末に実施する予定だった公開入札でウクルテレコムの株式を売却する方針だったが、応札したのはEPICだけだったため、入札を取りやめ、キエフのコンサルティング会社Ostrovに売却する株式の追加査定を委託していた。同基金によると、EPICは非公式だが、新たな査定額を買収額として非公式に承諾したという。

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ウクルテレコムは固定通信市場で国内80%のシェアを握るほか、携帯電話事業も手がける。2010年の最終損益は2億5,877万フリブナの赤字だったが、赤字幅は前年から43.9%減少した。売上高は1.7%減の67億4,900万フリブナだった。

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EPICはウクルテレコムを買収後、同社の業績改善に努め、4~5年後には戦略投資家に売却するか、新規株式公開(IPO)で売却することを計画している。(1UAH=10.45JPY)

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