中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/3/30

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、原発の安全検査実施へ

この記事の要約

ブルガリア政府は22日、同国唯一の原子力発電所であるコズロデュイ原発の安全性を点検する「ストレステスト」の実施に向けた準備作業に着手したと発表した。\ 欧州連合(EU)は15日に開催されたエネルギー担当閣僚会議の緊急会合 […]

ブルガリア政府は22日、同国唯一の原子力発電所であるコズロデュイ原発の安全性を点検する「ストレステスト」の実施に向けた準備作業に着手したと発表した。

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欧州連合(EU)は15日に開催されたエネルギー担当閣僚会議の緊急会合で、日本の福島第1原発の事故を受け、域内14カ国で稼働している原子炉143基を対象に、共通の安全基準に基づく検査を実施することで基本合意している。ただ、共通の安全基準の策定が完了するのは今年後半になる見通しであることため、ボリソフ首相は当面は独自の安全基準に基づく検査を行うよう、コズロデュイ原発を運営する国営電力会社NEKに指示した。

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政府声明によると、ストレステストは立地、洪水によるリスク、冷却システム、予備電源システム、稼動年数、原子炉のタイプ、テロ攻撃によるリスクなどの項目で実施され、国際原子力機関(IAA)の専門家に助言とモニタリングを要請する。また、EUの共通検査基準が決定されれば、新たにその基準に則った検査も実施する方針だ。

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