2011/5/11

ハンガリー

マジャールテレコム、第1四半期は7.8%減益

この記事の要約

マジャールテレコムは6日、2011年1-3月期連結決算で151億7,000万フォリント(7,709万米ドル)の純利益を計上したと発表した。利益は前年同期の164億5,000万フォリントから7.8%減少したものの、市場予想 […]

マジャールテレコムは6日、2011年1-3月期連結決算で151億7,000万フォリント(7,709万米ドル)の純利益を計上したと発表した。利益は前年同期の164億5,000万フォリントから7.8%減少したものの、市場予想の128億3,000万フォリントを大幅に上回った。不動産売却益と、人件費をはじめとする経費削減が貢献した。

\

売上高は3.3%減の1,425億フォリント。固定電話事業が5.2%減の591億フォリント、移動通信事業が2.4%減の724億フォリントに減少する一方で、ITサービス事業は1.1%増の109億フォリントとわずかながら伸びた。

\

営業コストは1.2%減の1,154億フォリントに縮小した。金利・税金・償却前利益(EBITDA)は7.7%減の532億フォリントだったが、特別損失を除くと3.8%増の615億フォリントとなる。不動産売却による利益は14億フォリントに上った。

\

営業利益は12.7%減の293億フォリント、税引き前利益は16.8%減の208億フォリントとなった。設備投資は21.7%減の123億フォリント。

\

3月末現在の資産総額は1兆1,004億フォリントと、2010年12月末から0.8%減少した。純資産は1.4%増の6,028億フォリント、固定負債は0.3%増の2,684億フォリントだった。有利子負債は2,705億フォリントで1年前の2,654億フォリントから51億フォリント増加した。

\

マジャールテレコムでは、ハンガリーの経済回復になかなか勢いがつかないことが減益の理由と説明している。通期の業績については、売上高が3~5%、EBITDA(特別損失を除く)が4~6%縮小するとの従来見通しを再確認した。

\

なお、電気通信企業を対象とする特別税の負担額は1-3月期、63億フォリントに上った。

\

\

■法人サービス市場で過半数シェア

\

\

法人向け電気通信サービス市場におけるマジャールテレコムのシェアは昨年、57.4%に上った。うち、移動通信サービスでは59.5%、固定音声通信では66.4%、固定データ通信では54.8%、固定インターネットでは36%のシェアを確保した。国内にある35万社のうち20万社と取引関係にある。

\

昨年の法人向け電気通信サービス市場規模は2,286億フォリントで、09年の2,400億フォリント、08年の2,545億フォリントを下回った。マジャールテレコムは昨年、市場が底打ちしたとみて、今年は成長に転じると見込んでいる。(1HUF=0.44JPY)

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |